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コンクリートガラの処分費 | 相場と節約術

2025年10月13日

建物の解体や外構工事で発生するコンクリートガラ。

処分費用を安く済ませるには、相場を知り、費用を左右するポイントを理解することが欠かせません。

この記事では、処分方法別の料金比較から見積もりの取り方まで、実践的に解説します。

コンクリートガラの処分費 | 相場と節約術

コンクリートガラの処分費|相場と節約術を知れば費用がすぐ分かる

コンクリートガラとは、建物の解体やリフォーム、外構工事などで発生するコンクリートの破片や塊のことを指します。
家庭ごみのように簡単に捨てることはできず、産業廃棄物として扱われるケースが多いため、処分費用がかかります。

しかし、相場や料金の内訳、節約のポイントを理解しておくことで、無駄な費用を大幅に削減することが可能です。
ここでは、コンクリートガラの処分費について詳しく解説していきます。

相場の目安

コンクリートガラの処分費は地域や業者によって差があるものの、一般的な相場は以下の通りです。
1㎥あたり5,000円〜15,000円、1トンあたり8,000円〜20,000円が目安となります。

例えば、軽トラック1台分に積み込める量(およそ0.5〜1㎥程度)の場合、処分費は5,000円〜10,000円程度になることが多いです。
大量に発生すると数十万円規模になるため、事前に相場を把握することが大切です。

料金の内訳

処分費用は単純に「廃棄」するだけの費用ではなく、複数の要素から構成されています。
主な内訳は次の通りです。

まず、処分そのものにかかる処理費用、次に現場から処分場まで運搬するための運搬費用、さらに積み込みや仕分けにかかる人件費があります。
加えて、鉄筋や不純物を取り除いた後に再利用するためのリサイクル費用が加算される場合もあります。

業者によってはこれらを一括提示するところもあれば、詳細を分けて提示するところもあるため、見積もりの際には内訳をしっかり確認しましょう。

費用を左右する要因

コンクリートガラの処分費は一定ではなく、状況に応じて変動します。
大きな要因は以下の4つです。

まず「量」。
処分量が多ければ単価が下がるケースもありますが、トラックの台数が増えるとその分費用がかさみます。

次に「現場環境」。
積み込みが容易かどうか、重機が必要かどうかで人件費が変動します。
さらに「混合物の有無」も重要です。
コンクリートの中に鉄筋や木材、アスファルトなどが混ざっている場合、分別作業が必要となり追加費用が発生します。

そして「運搬距離」。
処分場までの距離が長ければ、燃料費や人件費が上乗せされます。
これらの要素を踏まえたうえで業者を選ぶと、不要な出費を避けられます。

量の測り方

見積もりを依頼する際には、処分するコンクリートガラの量を正確に把握することが欠かせません。
一般的に、量は「㎥(立方メートル)」または「トン数」で表されます。
1㎥あたりの重量はおよそ2.2トン前後が目安とされています。

つまり、体積と重量の両方を理解しておくと、より正確な見積もりを得ることができます。
軽トラックで何台分に相当するかを基準に計算すると、イメージがつきやすくなります。

見積もりの取り方

処分費用を抑えるためには、複数業者に相見積もりを取ることが有効です。

その際のポイントは、処分費と運搬費を分けて記載してもらうこと、混合廃棄物が含まれていた場合の追加料金を確認すること、直接処分場に持ち込む場合の料金と比較することです。

また、現場の状況や処分量をできるだけ正確に伝えることで、実際の費用と見積もりとの差を防げます。
最低でも2〜3社に依頼し、比較検討することをおすすめします。

処分方法別の費用比較

自治体処理

少量のコンクリートガラであれば、自治体の粗大ごみや不燃ごみとして処分できる場合もあります。
費用は数百円から数千円程度と非常に安価ですが、自治体によっては「建設廃材は受け入れ不可」としている場合も多いため、事前に確認が必要です。

DIYで少量のコンクリートを壊した場合などには有効ですが、大量の処分には対応できません。

産業廃棄物処理場や業者委託

解体工事や大規模リフォームで出るコンクリートガラは産業廃棄物扱いとなるため、専門の業者に依頼するのが一般的です。
相場は1トンあたり8,000円〜20,000円前後で、運搬費込みで提示されるケースもあります。

業者に依頼するメリットは、適切に処理されるため違法投棄などのリスクを避けられる点です。
コストは自治体処理に比べると高くなりますが、安全で確実な方法といえます。

費用を減らす具体的手段

コンクリートガラの処分費を減らすにはいくつかの方法があります。
まず、可能であれば処分場へ直接持ち込むことです。
これにより、運搬費や人件費を節約できます。

次に再利用の発想も有効です。
例えば砕石として敷地内で再利用することで、処分そのものを減らせます。

また、分別を徹底することも大切です。
鉄筋や木材などをあらかじめ取り除いておけば、追加費用を回避できます。

そして何よりも複数の業者に見積もりを取って比較することが最も効果的です。
条件によっては数万円単位で差が出ることもあります。

まとめ|処分費を最短で抑える実践ポイント

コンクリートガラの処分費は、相場を理解し、費用を構成する要素を把握し、適切な処分方法を選ぶことで大幅に削減できます。
相場は1㎥あたり5,000円〜15,000円が目安で、費用は「量」「運搬距離」「分別の有無」に左右されます。
自治体処理は少量なら安価ですが、大量の場合は産業廃棄物処理業者への依頼が基本となります。

節約するには直接持ち込みや再利用、分別の徹底、相見積もりが有効です。
これらを踏まえて計画的に処分すれば、余計な出費を防ぎつつ安全にコンクリートガラを処理できます。