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初めての内装解体工事!見積もりのやり方を理解して費用を抑えよう

2022年11月21日

店舗の撤退やマンションのリノベーションなどで内装を解体したいが、予算の見積もりのやり方が分からない方が多いかもしれません。
内装の解体は経験する機会が少ないと、イメージがつきにくいものです。
今回は、内装の解体の見積もりのやり方や手順などについて解説します。

内装の解体を検討している方は考える材料にしてください。

初めての内装解体工事!見積もりのやり方を理解して費用を抑えよう

内装解体の見積もりのやり方や注意点・ポイントを押さえよう!

内装解体工事を初めて行う方は、何からすればいいのか悩んでしまうでしょう。
ここでは、内装解体の見積もりの立て方や注意点、押さえておくべきポイントなどについて説明します。

解体工事の範囲を特定しよう

内装解体は一般的に原状回復と呼ばれ、物件を借りた状態に戻す作業を行います。
内装の全撤去(スケルトン解体)をする場合もありますが、あまり行われません。

ただ、借主が一方的に原状回復をしてしまうと、双方で認識の齟齬がありトラブルにつながる場合もあります。
トラブルを回避するため、前もって解体工事の範囲は契約の段階で明確に決めておきましょう。

解体業者・依頼者・管理者の3者立会いで現地調査をしよう

解体工事の範囲を決める際には、解体業者・依頼者・管理者の3者立会いでの実施が理想的です。

● 現地で直接伝える
● 確認しながら範囲を特定できる
● 業者側が予算の概算を立てやすい

解体業者が対応可能な範囲も分かり、複数の解体業者へ依頼する必要があるかどうかも、その場で分かります。

トラブルを回避するポイントとは!?

トラブルを回避するポイントとしては、決定した確認事項を文書化し責任の所在を明確にするのが重要です。

明確に文書として形に残せば「言った・言わない」などでトラブルにつながるリスクをなくせます。
また、解体業者へ書面作成を依頼すれば依頼主が書面を作成する必要がなくなります。

解体工事の見積書っていつ手に入れるべきなの?

解体業者は通常前後1か月程度工事の予定が入っている場合が多く、直前に見積もりの依頼を出しても対応が難しいです。

自身の予定・スケジュールがあるのはもちろんですが、解体工事業者にも予定があるため少なくとも1か月前、理想としては余裕をもって2〜3か月前には見積書を手に入れるようにしましょう。
予定が遅れると余分な費用が生じるため、見積書の入手の動き出しは早めにするべきです。

内装解体でかかる費用を削減するポイントを押さえよう!

内装の解体には、さまざまな費用が発生します。
今後も見据え、かかる費用は可能な限り削減したいものです。
ここでは、内装の解体にかかる費用を削減するポイントについて説明します。

残置物を上手に処分しよう

残置物とは、前の所有(入居)者が退去する際に残した私物です。
残置物の処分は解体工事には含まれませんので、残置物の処分を依頼する場合は別途費用が発生します。

また、残置物がある状態では、撤去する作業が増えます。
工事のスケジュールを遅らせる原因にもなるため、運搬・処分は可能な限り早く行いましょう。
すべてを解体業者に依頼した場合と自分自身で行った場合で、どの程度コストに差が生じるかを試算し、有利な方を選びましょう。

立つ鳥跡を濁さず!解体に取り掛かりやすい状況を作っておこう

残置物の処分で説明した内容と一部共通しますが、室内を可能な限りきれいな状態にしてから、解体業者へ工事を引き継ぐとスムーズに作業が始められます。

例として飲食店の場合を考えてみましょう。
油汚れを放置し引き渡すと油汚れの処理が必要になります。
工事に取り掛かる時間が遅くなり、工期が後ろ倒しになってしまいます。
スムーズに工事に取り掛かれる環境を用意しておくべきです。

残せる部分がないかを交渉しよう

内装解体工事では取り壊す部分が多ければ多い程かかる費用も大きくなります。
取り壊す範囲や箇所を減らせれば費用の削減が可能です。
当初の契約ですべて撤去・処分する内容になっていた場合でも、状態が良好かつ必要な設備(エアコンやトイレなど)の場合は取り壊さずに残す場合もあります。

残せる部分が増えればそれだけ工事する箇所の削減につながり、かかる費用の削減にもなります。

内装解体の流れや手順を押さえよう

内装解体の見積もりやスケジュールを立てるためには、流れや手順を押さえておきましょう。
ここでは、内装解体の流れや手順について説明します。

内装解体の流れって?

内装解体工事の大まかな流れについて説明します。

1.足場や養生の設置

内装の解体の場合、近隣へのほこりや粉塵が飛ばないようにしたり、騒音で迷惑をかけたりしないために養生の設置が非常に重要です。
足場に関しては内装の状況次第の部分が大きいです。

2.内装材の撤去

この段階で残置物があると撤去作業の妨げとなり余分なコストを発生させるため注意が必要です。

3.床材の撤去

床材も内装の状況次第が大きい部分になります。
また、床材や使用している接着剤の種類によって必要な作業や処理・時間が変わる点も特徴的です。

4.産業廃棄物の処理

産業廃棄物の処理の際には業者からきちんとマニフェストを回収するようにしましょう。
マニフェストとは、産業廃棄物の処理の流れを記載した書類です。

5.室内の清掃

解体工事がすべて終わったあとはフロアの清掃作業を行います。

内装解体工事で気をつけるべきポイントとは!?

内装の解体工事で気をつけるべき大きなポイントは、周辺へ与える影響です。
内装の解体工事では、ほこりや粉塵が舞い散ったり、大きな音が鳴ったりします。
そのため、周囲とのトラブルが起きやすいでしょう。
事前にトラブルに備えた行動・対策を取る必要があります。

内装工事を行う前に周辺の企業や住民に挨拶をし、工事のスケジュールや騒音等で迷惑をかける可能性がある事実を伝えておきましょう。

まとめ

内装解体工事では、解体業者と依頼主のやりとりだけでは解決が難しい問題が複数あります。
こういった問題や発生する費用は、知識があれば減らせるはずです。

知識の有無がコストに与える影響は大きく、重要な要素となるでしょう。
この記事が知識の一部となり、内装解体工事を行う際のヒントになれば幸いです。