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手壊し解体の費用相場は?手壊し解体が必要な理由・方法も徹底解説
2023年05月10日
「手壊し解体ってどんな方法?」
「手壊し解体をお願いすると費用はどれくらいかかる?」
たいていの解体工事では、重機をメインで使うイメージがあります。
そのため、重機が入らない現場では、どうしてよいか不安になるでしょう。
重機が入らない現場では、人力を用いて行われる「手壊し解体」で作業を進めます。
今回の記事では、手壊し解体が必要なケースや、メリット・デメリットを解説します。
また、気になる費用相場についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
手壊し解体の費用相場は4万円/坪から
解体の費用相場を以下の表にまとめました。
解体の種類 | 費用目安金額 |
手壊し解体 | 40,000円~180,000円/坪 |
重機解体(木造住宅) | 30,000円/坪~ |
重機解体(軽量鉄骨住宅) | 32,000円/坪~ |
重機解体(鉄筋コンクリート) | 50,000円/坪~ |
解体作業をする際、多くの場合は重機を用います。
油圧ショベルを使用し、作業内容に応じてアタッチメントを変えて解体します。
重機で解体すると、コストパフォーマンスが高いです。
日数・作業時間など短く済むため、人件費も抑えられます。
手壊しの場合、重機を使うよりも高額です。
木造・鉄骨の相場は40,000〜180,000円/坪です。
ただし、人件費の地域差や廃材の処分費用などによって変わります。
建物の手壊し解体が必要な2つの理由
建物の手壊し解体が必要な主な理由を紹介します。
・重機が入らない場所である
・騒音を出せない環境である
上記の環境では、重機の使用は難しいでしょう。
詳細を説明していきます。
1.重機が入らない場所である
重機が入らなければ、必然的に手壊し解体するしかありません。
道幅が狭い場合や、作業現場が奥まったところにあるケースなどです。
重機を入れられる環境であっても、隣家が近い場合は制約があります。
重機が動くと隣家を傷つけてしまうリスクも想定されます。
また、安全を確保できない場合も、手壊し解体を選択する流れになるでしょう。
2.騒音を出せない環境である
重機を使った解体は、日常生活では考えられない大音量が生じます。
そのため、事前に作業工程を説明し、近隣の理解を得る必要があります。
しかしながら、理解を得るのは簡単ではありません。
騒音を嫌がる周辺住民がいれば、重機での解体は難しいでしょう。
その場合は、手壊し解体で進めつつ、騒音を出さない工夫も求められます。
手壊し解体をするべき3つの現場条件
手壊し解体をするべき3つの条件を紹介します。
・建物に面している道路の幅が2m以下
・道路と解体物件の高低差がある
・人通りと交通量が常に多い
上記のケースについて、解説していきます。
1.建物に面している道路の幅が2m以下
解体用の重機を搬入するには、2m以上の幅が求められます。
解体する建物に面した道路の幅が狭い場合は、重機の搬入を諦めるしかありません。
必然的に、手壊し解体で進める段取りになります。
無理して重機を入れると、周囲の建築物を破損するリスクも否定できません。
路地の奥にある物件は要注意です。
2.道路と解体物件の高低差がある
道路と建物の間に高低差がある場合も、手壊し解体で作業を進めるべきです。
なぜなら、重機が敷地に入らない可能性があるからです。
クレーンで重機を搬入する方法もありますが、広い敷地が必要とされます。
高低差がある場所で重機を設置すると、事故を引き起こす可能性があります。
高低差や段差のある場所では、手壊し解体を選択してください。
3.人通りと交通量が常に多い
常に一定の人通りや交通量がある場合を解説します。
住宅地や商店街、繁華街などが該当しますが、重機の使用は避けるべきです。
解体工事が交通の妨げになる場合、道路使用許可を忘れず申請してください。
ただし、条件によっては道路使用が許可されないケースもあります。
その場合、重機を使用できないので、手壊し解体で対応します。
手壊し解体の方法と手順を解説
手壊し解体を行う流れは以下の通りです。
1.足場を確保し養生する
2.木造家屋内部から解体する
3.瓦や本体を解体する
4.廃材の分別と搬出を行う
5.地中障害物があれば撤去する
6.土地を均す
手壊し解体では、バールやチェーンソーなどの道具を使います。
重機が使えないので、人手が必要となり時間もかかります。
ミニユンボが入るようであれば、並行して進めると作業効率もアップするでしょう。
手壊し解体を行う際のメリット・デメリット
手壊し解体のメリット・デメリットを一覧にしました。
メリット | デメリット |
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|
手壊し解体の最大のメリットは、安全かつ丁寧な作業ができる点です。
騒音についても最小限で済み、近隣トラブルを減らせます。
気になるデメリットは、解体完了までに時間がかかるところです。
重機での解体に比べて倍近くの時間を要するため、人件費が高額になってしまいます。
工事を依頼する前に、メリット・デメリットを理解しておくとよいでしょう。
まとめ
手壊し解体について解説しました。
手壊しは、重機が入らない条件で建物を解体する場合に有効な方法です。
人力で解体するため、非常に丁寧な作業が期待できます。
ただし、人件費について高額になる点は否めません。
解体予定の建物が手壊しになるのか、重機を使用して進めたほうがよいのか検討してください。
詳細を知りたい場合は、解体業者に相談するとよいでしょう。
解体業者であれば、現地調査により建物に最適な方法を提案してくれます。